原初の精神 -アフリカ史- リビア[5]総論 カダフィ大佐 遊牧民を誇りとして
原初の精神 -アフリカ史- リビア[5]総論
カダフィ大佐 遊牧民を誇りとして
Primordial Spirit
- Modern and contemporary African history - Libya [5] Gaddafi, proud of being a nomad
カッザーフィーの麗しいボディガード。
彼は生前に行った改革はまだまだあります。
■囚人に恩赦も
1988年3月3日にカッザーフィーはトリポリにある刑務所の壁を自らブルドーザーを運転して破壊して囚人400人を恩赦により解放するパフォーマンスを行ったり。こうしたパフォーマンスで国民からますます支持を得ていました。
■アフリカディナール金貨
カッザーフィーはまたリビアの石油支払いをドルから、アフリカディナール金貨に変えようとしていた。
カッザーフィーは、ゴールド・ディナールの導入を計画していた-「それは、金から作られるアフリカの単一通貨で、富の真の共有である。」
リビアの保有する144トンの金が、この通貨の原資として意味を持つはずだった。その構想は、アフリカとイスラム国家が共同でこの新しい通貨を創造し、
ドルや他の通貨に替えて、石油や他の資源の貿易に使用するというものだった。今やそこ構想は盟友ロシアのプーチンが引き継いだといえる。
■パフォーマンスたっぷり
2009年11月、国連サミットにおいて発展途上国の貧困へのアピールとして総長以下、各国国家代表も参加した「断食」のパフォーマンスを尻目に、500人のイタリア美女を集めたパーティを催し、その健在ぶりを誇示した。
■旧政権時代(カッザーフィー時代)の食糧補助金制度
カッザーフィー政権は、国内の低所得者や貧困層に対して食糧補助金を提供していました。これは、基本的な食品や生活必需品の購入を支援するためのものでした。
数限りない善政を施したカダフィ大佐は天国で、リビアとアフリカの発展、人類の未来を見守ってくださっていることででしょう。「(総論) 大リビアとは何だったのか?」という総論はまたいずれかの機会に取り上げさせていただきます。ありがとうございました。
次回は、原初の精神はブルキナファソ「トーマス・サンカラ」です。